2015年5月31日日曜日

ASP.NET で WCF サービスを利用する

ASP.NET Web Forms で WCF サービスを作成いてデータを取得する方法を紹介します。
※ 記事の最後に動作サンプルへのリンクがあります。下記チュートリアルと併せて活用下さい。


1.WebSite の作成

まずはベースとなる WebSite を作成します。ここでは「WCFServiceTest1」という名前をつけます。













WebSite に Default.aspx を追加します。














サービスを配置するためのフォルダを生成します。












フォルダ名は「MyService」とします。ここまででサービス作成の準備完了となります。



2.サービスの作成
続いて WCF サービスそのものを作成していきます。先ほど作成した「MyService」フォルダ上を右クリックし、「追加」をクリックします。















アプリケーションテンプレートから「WCF サービス」を選択し、「MyService.svc」という名前をつけて追加します。



3.インターフェースの実装

App_Code 配下に生成されている「IMyService.cs」を開き、下記のように定義します。
MyEntity はデータモデル、IMyService インターフェース配下の GetEntity はモデルを取得するメソッド、GetEntity はデータモデルを保存するメソッドです。

[ServiceContract]
public interface IMyService
{
    //[OperationContract]
    //void DoWork();

    [OperationContract]
    MyEntity GetEntity(int id);

    [OperationContract]
    void SaveEntity(MyEntity entity);
}

[DataContract]
public class MyEntity
{
    [DataMember]
    public int ID { get; set; }

    [DataMember]
    public string Name { get; set; }
}

4.サービスの実装
続いて App_Code 配下の「MyService.cs」を開き、GetEntity メソッドと SaveEntity メソッドを実装します。

public class MyService : IMyService
{
    //public void DoWork()
    //{
    //}
    public MyEntity GetEntity(int id)
    {
        MyEntity entity = new MyEntity{ ID = id, Name = "Name " + id.ToString() };

        return entity;
    }

    public void SaveEntity(MyEntity entity)
    {
        System.Diagnostics.Debug.WriteLine("SaveEntity here...");
    }
}

ここまででサービスの準備ができました。


5.サービスの生成確認
サービスが正しく生成されるかを確認します。「MyService.svc」を右クリックし、「ブラウザで表示」を選択します。













するとブラウザに「サービスを作成しました。」という画面が表示されます。
















6.サービス参照の追加
サービスへの参照を追加して、WebSite 内から呼び出せるようにします。
「WCFServiceTest1」で右クリックし、「サービス参照」→「追加」を選択します。












「サービス参照の追加」ダイアログが表示されたら、「探索」ボタンをクリックします。
先ほど作成した「MyService」が表示されますので選択し、名前空間を確認して「OK」をクリックします。
















7.ASPX の実装
ASPX 画面にデータ取得用のボタンとデータ表示用ラベルを配置します。

<form id="form1" runat="server">
<div>
<asp:button id="Button1" onclick="Button1_Click" runat="server" text="サービスからデータ取得">
        

        <asp:label id="Label1" runat="server" text="ID:"></asp:label>
        

        <asp:label id="Label2" runat="server" text="Label"></asp:label>
        

        

        <asp:label id="Label3" runat="server" text="Name:"></asp:label>
        

        <asp:label id="Label4" runat="server" text="Label"></asp:label>

    </asp:button></div>
</form>

続いて、ボタンクリック時にサービスから取得した値をラベルに表示します。
protected void Button1_Click(object sender, EventArgs e)
{
    ServiceReference1.MyServiceClient client = new ServiceReference1.MyServiceClient();

    ServiceReference1.MyEntity entity = new ServiceReference1.MyEntity();

    entity = client.GetEntity(1);

    this.Label2.Text = entity.ID.ToString();

    this.Label4.Text = entity.Name;
}

8.アプリケーションの実行

ボタンをクリックすると・・・











サービスから取得されたデータがラベル上に表示されました。










サンプルのダウンロードはこちら
WCFServiceTest1.zip

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