2015年6月21日日曜日

WCF サービスとオーバーロード

WCF サービスでオーバーロードで取得データを初期化時とそうでない時とで切り替えようと画策してみましたが、WCF サービスではオーバーロードがサポートされていませんでした。

自分はこんなかんじで引数の違う、同一名の関数を用意していました。
[OperationContract]
public Dictionary<int, string> GetWork()
{
    ...
}

[OperationContract]
public Dictionary<int, string> GetWork(int id)
{
    ...
}

WCF サービス(例えば Service1.cs) で定義した関数は、aspx 側でインテリセンスが自動的にクラス名や関数をリストアップしてくれているのですが、このオーバーロードを仕込んだ後はインテリセンスも表示されなくなりました。あと、上記のオーバーロード状態では、ビルドは通るのですがクライアントサイドの JavaScript でサービスを初期化しようとするとサービスが見つかりません。

そのまま実行するとこんなランタイムエラーが出ます。












ワークアラウンドとしては2つ

1.関数を全く異なる名前にしてしまう
2.OperationContract 属性に Name プロパティを指定して関数を別名登録

[OperationContract(Name = "GetAllWork")]
public Dictionary<int, string> GetWork()
{
    ...
}
1と2両方とも、JavaScript 的には別名の関数になりますが、C# コードはオーバーロードとなりますので管理はし易くなるはず!


参考情報:
Can we implement method overloading in web service class?
http://stackoverflow.com/questions/10320006/can-we-implement-method-overloading-in-web-service-class

2015年6月20日土曜日

ConfigurationManager クラスを使ってデータベース接続文字列を取得する

ConfigurationManager クラスを利用することで Web.config に定義されているデータベースへの接続文字列(ConnectionStrings)を取得することができます。

下記例では「ConnectionString1」という名前で登録されている接続文字列を C# コード側で取得しています。

Web.config
<configuration>
    <connectionStrings>
        <add name="ConnectionString1"
            connectionString="Data Source=(LocalDB)\v11.0;AttachDbFilename=|DataDirectory|\MyDB1.mdf;Integrated Security=True"
            providerName="System.Data.SqlClient" />
    </connectionStrings>
    <system.web>
    ...
</configuration>

C# コード
// 接続文字列を指定してデータベースを指定
string ConnectionStr = 
    ConfigurationManager.ConnectionStrings["ConnectionString1"].ConnectionString;

SqlConnection conn =
    new SqlConnection(ConnectionStr);

リンク:
ConfigurationManager.ConnectionStrings プロパティ
https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/system.configuration.configurationmanager.connectionstrings(v=vs.110).aspx

2015年6月15日月曜日

ASP.NET で Ajax 対応 WCF サービスを利用する

先日の記事では WCF サービスの利用方法を紹介しました。今回は Ajax 対応 WCF の利用方法を紹介します。


WebSite を用意し、ソリューションエクスプローラーから Web サイト名を右クリックします。「追加」→「新しい項目の追加」と進み、Visual Studio のテンプレートを表示します。一覧から WCF サービスを追加します。名前は「Service.svc」としています。















「Service.svc」を追加すると、自動的に「App_Code」フォルダ及びフォルダ内に「Service.cs」も生成されます。ここで生成された「Service.cs」の内部にサービスのロジックを実装していきます。


Service.cs
[ServiceContract(Namespace = "")]
[AspNetCompatibilityRequirements(RequirementsMode = AspNetCompatibilityRequirementsMode.Allowed)]
public class Service
{
 // HTTP GET を使用するために [WebGet] 属性を追加します (既定の ResponseFormat は WebMessageFormat.Json)。
 // XML を返す操作を作成するには、
 //     [WebGet(ResponseFormat=WebMessageFormat.Xml)] を追加し、
 //     操作本文に次の行を含めます。
 //         WebOperationContext.Current.OutgoingResponse.ContentType = "text/xml";
 [OperationContract]
 public void DoWork()
 {
    // 操作の実装をここに追加してください
    return;
 }

 // 追加の操作をここに追加して、[OperationContract] とマークしてください
    
 // 下記2つの関数を追加
 [OperationContract]
 public string DoMyWork()
 {
    // 文字列を返す関数
    return "DidMyWork";
 }

 [OperationContract]
 public int DoMyWorkWithParam(int number)
 {
    // 計算結果を返す関数
    return number * 50;
 }
}

続いて Form 上に ScriptManager と HTML Button を配置します。

<form id="form1" runat="server">
<div>

    <asp:ScriptManager ID="ScriptManager1" runat="server">
    </asp:ScriptManager>
    <input id="Button1" type="button" value="button" />

</div>
</form>

Ajax WCF サービスは ScriptManager と連携して動作します。ScriptManager の Services コレクションに、先ほど作成した Service.svc を登録します。













ASPX のソースコードはこうなります。

<asp:ScriptManager ID="ScriptManager1" runat="server">
    <Services>
        <asp:ServiceReference Path="Service.svc" />
    </Services>
</asp:ScriptManager>

ここまでで WCF Ajax サービスの下準備が整いました。最後に HTML Button のクリックイベントに関数を登録し、非同期通信でサービスの呼び出しと結果を受け取ります。

<input id="Button1" type="button" value="button" onclick="callService()" />

登録した関数内に、サービスを呼び出す実装をします。

<script type="text/javascript">
    function callService()
    {
        var service = new Service();
        service.DoMyWork(onSuccess, null, null);
        service.DoMyWorkWithParam(30, onSuccess, null, null)
    }

    function onSuccess(result) {
        alert(result);
    }
</script>
実行結果
ボタンをクリックすると、非同期通信でサービスから取得した値がダイアログ内に表示されます。すごく地味(^_^;)























サンプルは下記よりダウンロードできます。
WCF_Ajax.zip

2015年6月14日日曜日

SQL Server へ接続して Insert 文でテーブルにレコードを追加する(C#)


C# コードで SQL Server にあるテーブルに接続して、行を追加する例です。前回の記事同様、データベースへの接続には、SqlDataSource インスタンスを生成して接続文字列を予め設定しています。

ASPX:
<asp:TextBox ID="TextBox1" runat="server" Height="216px"
     TextMode="MultiLine" Width="334px"></asp:TextBox>
<asp:Button ID="Button1" runat="server"
     OnClick="Button1_Click" Text="Button" />
<asp:SqlDataSource ID="SqlDataSource1" runat="server"
     ConnectionString="<%$ ConnectionStrings:ConnectionString %>"
     SelectCommand="SELECT * FROM [Article]"></asp:SqlDataSource>

コードビハインド:
protected void Button1_Click(object sender, EventArgs e)
{
    // 接続文字列を指定してデータベースを指定
    SqlConnection conn =
     new SqlConnection(this.SqlDataSource1.ConnectionString);

    // 接続を開く
    conn.Open(); 

    string sqlQuery = "INSERT INTO Article (Content) VALUES (@Content)";
    // コマンドを作成する
    SqlCommand cmd = new SqlCommand(sqlQuery, conn);
    SqlParameter contentParam
     = new SqlParameter("@Content", this.TextBox1.Text);
    cmd.Parameters.Add(contentParam);

    // コマンドを実行
    cmd.ExecuteNonQuery();

    // 接続を閉じる
    conn.Close();
}

2015年6月13日土曜日

SQL Server へ接続して Select 文でテーブルを取得する(C#)

C# コードで SQL Server にあるテーブルに接続して、取得した結果(SqlDataReader)を DataTable に読み込む例です。データベースへの接続には、SqlDataSource インスタンスを生成して接続文字列を予め設定しています。

ASPX:
<asp:SqlDataSource
 ID="SqlDataSource1" runat="server"
 ConnectionString="<%$ ConnectionStrings:ConnectionString %>">
</asp:SqlDataSource>

コードビハインド:
// 接続文字列を指定してデータベースを指定
SqlConnection conn =
 new SqlConnection(this.SqlDataSource1.ConnectionString);

// 接続を開く
conn.Open();

// テーブルを取得する
string sqlQuery = "SELECT * FROM Article";

// コマンドを作成する
SqlCommand cmd = new SqlCommand(sqlQuery, conn);

// コマンドを実行
SqlDataReader reader = cmd.ExecuteReader();

// DataTable を作成する
DataTable dt = new DataTable();
// SqlDataReader からデータを DataTable に読み込む
dt.Load(reader);

//while (reader.Read()) // 1 行ずつ読み込む場合
//{
//    Debug.WriteLine("Id: {0} - Content: {1}",
//                             reader["Id"], reader["Content"]);
//}

// リーダーを閉じる
reader.Close();

// 接続を閉じる
conn.Close();

参考情報:
10 行でズバリ !! 接続型のデータ アクセス (ADO.NET) (C#)
https://code.msdn.microsoft.com/windowsdesktop/10-ADONET-C-4d84bfef

2015年6月7日日曜日

Identity シードをリセットする

Identity シードをクリアするコマンドです。ここではシードを 0 に戻しています。
他の任意のシードにしたいときは適宜数値を割り当てます。

DBCC CHECKIDENT ('テーブル名', RESEED, 0)
GO

2015年6月6日土曜日

Udacity : Intro to jQuery を受講してみた

Udacity で提供されている Intro to jQuery というコースを受講してみました。
moocs は多くの場合無料で講義を受けることができるので、まず手始めの勉強に持ってこいです!

Udacity : Intro to jQuery
https://www.udacity.com/course/progress#!/c-ud245

このコースでは「The Basics: the DOM, $ and Selectors」と「The Tricks: DOM Manipulation」の2つのレッスンがあり、自分は一つ目のレッスンを終えたところです。jQuery の文法やセレクターの使い方の説明でしたので30分くらいで終わったと思います。

2015年6月5日金曜日

Visual Studio で jQuery の IntelliSense(インテリセンス)を有効化

jQuery を用いた開発を行う際には硬派に「メモ帳」という選択肢もありますが、インテリセンスが使えないです。
普段からインテリセンスにお世話になっている身としては、ここはなんとは jQuery を使う時もその恩恵にあずかりたい!と思うのが人情。

そんな願いを叶えてくれるのが、Visual Studio と jQuery vsdoc の組み合わせです!

こんな感じで使えます。説明文は英語ですが、メソッドがリストアップされてるし十分!










利用方法は至って簡単です。
Visual Studio のソリューション エクスプローラの Web サイト名もしくはプロジェクト名上で右クリックし、表示されるコンテキストメニューから「NuGet パッケージの管理...」をクリックします。














続いて jQuery UI を検索して選択し、インストールします。

















jQuery UI のインストールが完了すると Content フォルダと Scripts フォルダがコピーされます。Scripts フォルダ配下にある jquery-1.6.4.js 及び jquery-ui-1.11.4.js をそれぞれヘッダにインポートするとインテリセンスが使えるようになります。インテリセンスは Visual Studio と jquery-1.6.4-vsdoc.js が行ってくれますが、jquery-1.6.4-vsdoc.js 自体は jquery-1.6.4.js と同じフォルダにあれば OK です。